11:20AMの便で、アジスを離れ、エチオピア北部のラリベラへと向う。
エチオピアでは、国際線も国内線も2時間前にはチェックインが必要だ。
ボレ国際空港は、国内線の空港も兼ねていて、時間を持て余すどころか、空港内の免税店を見て回るうちにアッという間に搭乗時刻が近づいた。
約1時間のフライトを経て、エチオピア北部の街ラリベラに到着。
空港で迎えの車に乗り込むと、ワゴン車は、山岳地帯の一本道をひたすらくねくねと上って行く。
映像でしか見たことのなかったガビをまとい両肩に棒キレを引っ掛けて歩くヒト。
ロバや羊がのんびりと行き交う牧歌的な風景だ。

1時間程、山道を登り、宿泊先のロハホテルに到着。

チェックインして荷物を置くと、すぐに目的のラリベラ岩窟教会群の見学に出発した。
聖地ラリベラ。
12世紀~13世紀にかけて、古都アクスムに次ぐサグウェ朝を治めたラリベラ王が、この地を第二のエルサレムに・・・という命によって築かれたとされる。
一枚岩の岩盤を刳りぬき、精緻にデザインされた11の教会群は、1978年UNESCOにより世界遺産に登録された。
さて、ガイドが入場の手続きをしている間に、私たちは、近くの小屋から聞こえるこどもたちの唄声に吸い寄せられていった。
教会群の入口にあるその場所では、どうやら日曜学校が開かれているようだ。
ガラスの無い窓から中を覗き込むと、好奇心旺盛なこどもたちが外に飛び出してくる。
ひとりの女の子が私を撮って!とポーズを決めた。
カメラをジッと見つめる彼女の瞳は、まるで光を放つように強い目をしている。
いい表情をしているなぁ・・・と思いながら、シャッターを切る。
これが最後の1枚。

瞬間、私のデジカメは固まってしまい、この旅が終わるまで2度とシャッターが下りることはなかった。
神秘の国エチオピア。
彼女の目力にメカが狂った・・・ということか。
加速度的に培われた日本のテクノロジーでは到底太刀打ちできない、この土地に宿る強いエネルギーを感じた魔法のような出来事だった。
(デジカメが壊れたことには、相当頭にきたけれど(▼▼メ)
以下の順番で教会群を見学する。
1)BETE MEDHANE ALEM (House of the Redeemer of the World)
11のロックチャーチの中で最も大きいとされるのが、このマダハニ・アレム教会。
古都アクスムにあり、はるばるエレスレムから運ばれてきたという伝説のモーゼの十戒を納めたアークが今なお大切に保管されているというChurch of Saint Mary of Zion。
その教会を模して作ったと言われている。
2)BETE MESKEL (House of the Cross)
3)BETE MARYAM (House of Mary)
教会脇には、聖水のプールがあり、ここに子供を授かりたい女性が身体を浸すと子宝に恵まれるという伝説が今なお信仰されている。

4)BETE DENAGHEL (House of the Virgins)
5)BETE GOLGOTHA (House of Golgotha)
女人禁制の教会。
ラリベラ王の遺体が安置されている。
この教会を遠巻きに眺めていると、入口から奥を覗き込んでいた西洋人の熟年カップルの奥方に声を掛けられた。
『夫だけズルイ!』と・・・
6)BETE DEBRE SINA (House of Mt. Sinai/St. Mikael)/写真
別名は、St. Mikael Church。
この教会と、上述の聖ゴルゴダ教会は、内部でつながっている。
この教会で修道士が手にする十字架はラリベラ王のものだ。

7)BETE GIORGIS (House of St. George)


ラリベラを象徴するトップ・オブ・ザ・ロック・チャーチ。
1枚岩を十字に切り出したその美しい姿は、一見の価値あり。
夕闇差し迫る教会群を後に、ガイドのカサに誘われ、今晩の夕食はタッジ・ベット(ハニーワインを飲ませる酒場)でいただくことに。

タッジ・ベットには、アルコールメニューしか置いていないので、途中、スガ・ベット(肉屋)に立ち寄り、ティブス(焼肉)とインジェラ(エチオピアの主食)のデリバリーをオーダーする。

この店のタッジには、ソフト・ミディアム・ストロングの3段階があり、私は迷わずストロングをオーダーしたが、アルコール度数が高いばかりでなく、濃厚で深い味わいは格別だ。

肉屋から届けられた本場のティブスも美味。

タッジ・ベットもまたアズマリのようにマシンコ弾きとダンサーが対でいる。

今回の旅の初踊りは、アジスではなく、ラリベラが舞台となった。

ホテルの部屋に戻って、デジカメの救済を試みたが全く反応せず・・・そして、夜は更けていった。
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